経営支援事例

事業再生の場面における経営改善支援

対象企業プロフィール

業種 人数 売上規模
サービス業 非公開 非公開

起きていた問題

杜撰な管理が原因で長期間にわたり複数の取引先から不正に金銭を受領しており、多額の返還債務や損害賠償債務を有していたが、一括して支払うことが不可能な財務状況であったことから、通常であれば破産申立てを検討する事案。しかし、全額返済して再建したいという経営者の意向を尊重して私的再生を選択しました。課題は債権者からの信頼を回復するとともに、収益改善等によって返済原資を創出して、長期間の分割返済の合意を得ることでした。

改善後の結果

不正が生じた原因を徹底究明し、再発防止策として管理体制の構築、役員や従業員への教育等を行うことで債権者から信頼を回復することができました。また、業務改善によって収益力の強化を図るとともに、不採算事業の売却や閉鎖によって返済資金を創出しました。その結果、私的再生手続において、債権者から10年を超える分割返済の計画の承認を得ることができ、現在も再生の道を歩んでいます。

課題解決に向けた改善の流れ

課題解決に向けた支援の流れ

ビフォーアフターの変化

Before

課題解決・ビフォー

After

課題解決・アフター

支援のポイント

解決POINT1:ステークホルダーの信頼回復を優先したこと

私的再生は債権者や従業員などの利害関係者の協力なくして成功はありえません。当時、不正が発覚して信用は失墜していました。そこで、信頼回復を最優先に考え、原因を徹底究明し、その除去と再発防止策の実行に取り組みました。例えば、経営陣を刷新、外部専門家による監視、内部統制の構築、役員や従業員への教育等を実施しました。そして債権者に対しては個別訪問や説明会を開催して、二度と再発しない組織体制を構築したこと及び全額返済の意思と能力があることを真摯に説明しました。結果、信頼を回復できました。

解決POINT2:収益シミュレーションに基づく事業の売却及び閉鎖を提案したこと

全額返済を行うためには多額の返済原資を確保する必要がありました。付加価値の高いサービスを提供したり、賃借料等の固定費の削減によって収益改善を行いました。加えて、不採算事業が存続した場合と売却した場合の収益シミュレーションを行い、ある事業は存続より売却した方が多額の資金を得られること、また売却可能性のない事業は閉鎖すべきとの提案を行いました。加えて、その事業の譲渡及び閉鎖の手続きも進めました。その結果、返済資金を創出でき、債権者から理解の得られる返済計画を立てることができました。

解決POINT3:専門家の協力を得て経営改善に集中できたこと

早急に債権回収を望む債権者、業務改善やリストラ等に反対する従業員、安く事業を買収したい取引先など、事業再生の場面では通常の運営時に比べて利害関係者の利害が鋭く対立します。経営者がそれら全てに対応していると本来行うべき経営業務に手が回りません。その点、弁護士として経営者の代理人となって利害関係者と交渉を行いました。また、その他の専門家にも適宜依頼したことで、経営者は慣れない交渉や精神的負担を軽減することでき、経営改善に集中することができました。

担当コンサルタントから支援後の所見・コメント

本事例のような不正事案に限らず、事業再生の場面では、利害関係者からの信頼が著しく低下しているケースが多く、信頼回復と経営改善を並行して進めることが再生のポイントです。本事例でも、経営不振となった原因を徹底究明して、経営改善への道筋を債権者に対して具体的かつ明確に示すことを重視しました。私は弁護士と中小企業診断士の両資格を有しており、会社内部での経営改善の支援のみならず、対外的にも経営者を代理して利害関係者と交渉することができたため、自ら関与した経営改善策を明確に示すことができました。再生の場面では、原因究明と経営改善策の策定は専門家である中小企業診断士の支援を受けることをお勧めします。

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