金融連携プロジェクト 冨森富士夫PM

金融機関連携プロジェクトは、士会のメイン事業でもあります。本年度のプロジェクトマネージャーを務めている冨森富士夫さんにお話を伺いました。

士会のメイン事業でもある金融機関連携プロジェクトですが、本プロジェクトの概要を改めて教えて下さい。


冨森富士夫 PM
はい、まずこのプロジェクトの概要ですが、3保証協会(神奈川県信用保証協会、横浜市信用保証協会、川崎市信用保証協会)の依頼を受けて、企業の経営診断や経営改善計画策定支援のための専門家派遣を行うプロジェクトです。私は発足初期から参加していたのではないのですが、約5~6年前に発足したと聞いています。

一つの事業者様への派遣回数(訪問回数)は3回、5回、8回と3つのパターンがあります。3回コースはメイン担当1名のみで対応しますが、5回以上は原則メイン担当とアシスタント担当の2名体制で対応します。アシスタント担当の方は1度派遣を完了して頂くとメイン担当に昇格できます。派遣先業種はサービス業、小売業、卸売業で全体の約6割を占めて、昨年は約180件の案件に派遣した実績があります。

相当な数の支援がありますね。現在のプロジェクト体制・参加人数について教えて下さい。

プロジェクトの体制ですが、参加メンバーが現在約150名と、士会会員の約8割が参加なさっています。ですが、このうち実際に稼働して頂いているのは約3~4割ぐらいのメンバーではないでしょうか。

初めて参加される方は、勉強会に参加していただきます。事例紹介、業務の進め方等のビデオで事前学習を実施して頂き、必要な知識やノウハウを積んでもらえるような体制をとっています。またPMがプロジェクト参加者全員に対して面談を実施しており、特に経験の少ないメンバーを派遣する際には、事前に執行部と進め方の打合せを実施して、事業者様支援の方向性を確認するようにしています。

なお、勉強会では、各信用保証協会様からの講演、メンバーの事例紹介を実施しており、その他に少人数での企業支援における注意点や財務分析等1時間程度の勉強会も昨年は延べ22回実施しておりますが、今年度は共にZoomや録画を視聴していただく形で実施しています。

経営コンサルティング

勉強会も頻繁にやられていますね。どのようなことをされているのですか。

以前は、支援の質が低下していると保証協会様からクレームがありました。その後定例会で振り返りやトラブル事例の共有を行い、自分だったらどうするか、どのような行動が問題であったかなど、グループディスカッションをやってもらっています。また、信用保証協会様からの講演をいただいたりして、事業者の実態や傾向を会員にも理解して貰う機会を増やしています。

そのような勉強会を通じて基本的な姿勢を向上できたのと、メイン~アシスタント担当の関係を明確にする対策を講じてきたため、3保証協会様からの現在の評価は総じて良くなってきています。

メンバーにはなるべく多くの派遣を受けて頂きたい一方、スキルを向上してもらって質の高い支援が実現できるように、3人のPLと1名のサブPL共々頑張っています。


このプロジェクトを通じて診断士として得られることや、未参加者へのメッセージをお願いします。

診断士として得られることとしては、実践的な企業支援を行えることではないでしょうか。一方、診断士に期待されることは、事業者様が日々業務に没頭して気付かないことを気付いてもらって、そして課題を一緒に考え、現実的かつ具体的なアクションプランを提案することだと思います。

純粋な事業者へのコンサルティングですので、診断士として得ることは当然大きく、社会的にも意義有ることだと思います。

最後に士会メンバーへのメッセージですが、このプロジェクトでは実践的診断士業務が行えるので、自分の知識や経験を活かして少しでもいいから課題解決に貢献したいという意欲のある方に是非、このプロジェクトに参加して頂きたいですね。

ありがとうございました

聞き手:広報部。記事の内容は2020年11月時点のものです。