活動実績

不採算部門の整理による資金繰り改善

支援内容の概要

プロフィール

林 恭輔
飲食店を中心に店舗ビジネスが得意分野です
自社の問題点が不明瞭でも、一緒に探し出して改善しましょう

支援コメント

社長は様々な知見があり、それぞれの機会に応じて事業の拡大を行ってきましたが会社全体で計数管理が軽視されており、資金状況の悪化や個々の事業の現況について把握することに後手を踏んでいました。事業ごとの状況を整理することで、改善する事業と譲渡する事業に切り分けることにより社長の業務量を削減することも実現でき、会社全体の売上高は低下させたものの、利益額の改善には成功しました。
支援先の業界・規模:小売業 8 年商3億円

経営状況・課題

正社員8人にもかかわらず、店舗小売販売・商品作成・自社コンテンツ開発・広告業と業務が多岐に渡っており、お互いの業務内容が見えない状態になっていた。この状態で会社全体の収益が悪化したが、個々の採算管理が不十分であり収益悪化の原因が見えないまま資金繰りに窮する状態となっていた。

<Before>

<After>


改善ステップ1

事業ごとの採算管理による売上や利益の管理

資金繰りは悪化しているものの、事業ごとの採算管理が弱かったため窮境要因の特定が出来ない状態にあった。そのために改善しようにも手を付ける箇所も根拠も不明瞭な状態となっていた。これを整理することにより、収益が悪化した事業の、さらに悪化した箇所を特定できるようになり、改善・事業譲渡などの施策を有効に考えることが出来るようになった。

改善ステップ2

現在利用していないサービスの見直し等による固定費削減

現在は利用しなくなったにもかかわらず固定費が発生しているサービスが複数発見されました。不要なサービスを削減すると共に、事業整理に伴い事務所移転による縮小を実施し、月平均約90万円の固定費の削減を行いました。これにより利益体質が強化され、資金繰りの改善に役立った。

改善ステップ3

資金繰り表作成による中期的な収支の把握

以前よりは資金繰りが改善したとはいえまだまだ予断を許さない状況にあったため、月別の資金繰り表を作成した。社内で更新できるように担当者及び社長が使い勝手良く作成できる状態とし、利用状況を数か月確認した。税金や年一回払いの固定費なども見込むことにより、一時的なキャッシュの増減に一喜一憂することなく、社内で年間の状況を把握できるようにした。

成果

事業ごとの収支を営業利益単位に切り分けて算出し、それぞれに採算管理を実施した。不採算かつ今後の改善が見込めない事業に関しては、同業他社に事業譲渡することでスリム化を図った。また地代家賃及び過去に契約して現在利用が少ない経費を見直すことで固定費を削減したことで、売上は低下しても利益が残る体質を構築し、借入金返済を再開できるようになった。

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