システム設計案件受注体制の構築
支援内容の概要
プロフィール
豊田 稔
製造業の経営方針・事業計画策定、補助金申請、品質システム、ITセキュリティシステム構築などを得意としています。
支援先の業界・規模:板金・製造業 40人 年商5億円
経営状況・課題
東京都内の板金製造メーカーA社からの要請で支援を実施。
A社は板金製造については業界でも実績があり実力も評価されているものの、セット商品の引き合いがあっても1次受けが出来ず、システム受注先からの板金部品(筐体部品)の2次受け設計製造の仕事しか回ってこなかった。A社社長は脱下請けを模索していたが具体的な行動を起こすことが出来ていなかった。
<Before>
<After>
改善ステップ1
自発的な意識改革を図る
社長及び若手幹部との協議を重ね、脱下請けの方向性を「設計上流工程へのシフト」と定めた。
押し付けの提案ではなく、当事者の自発的な意識改革を図ることを念頭にブレストを重ね、若手幹部から社長への提案の形にまとめて答申を行った。
具体的には、板金のノウハウを武器に、システム設計案件受注を目指し、A社の得意な板金加工を活かせる商品設計ができる「システム設計案件受注体制の構築」を目指すこととした。
改善ステップ2
システム設計会社とのマッチング
方向性をシステム設計案件受注が出来る体制の構築と定めたものの、経験のないことは出来ないので師匠となるシステム設計会社とマッチングを行った。私の知り合いのシステム設計会社を紹介し、先ずはそこの知見を借りながらシステム設計案件をこなす中で、徐々にノウハウを吸収するステップとした。
システム設計会社には、初めからその計画を説明して協力を求めた。
改善ステップ3
プロジェクトマネージメント力の育成
システム設計案件を進めるために、若手幹部社員にプロジェクトマネージメント教育を実施した。
・システム案件の見積もり手法、リスク管理手法、スケジュール立案手法
・ガントチャートによる進捗管理手法
・業務委託契約文書の作成と契約締結の常態化
・組織体制の変更 など
成果
現在では、システム設計案件を何件か受注し少しずつ実績を上げつつある。
まずは、神奈川県内で電気設計・ソフトウェア設計に強みのあるシステム設計会社をA社に紹介し、A社傘下で共同してシステム設計を行うスキームを開始。
と同時に、若手幹部社員へのシステム案件受注に必要なプロジェクト管理の手法の勉強会を開き、SE教育を実施した。今ではプロジェクトマネージャとして活躍している。
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プロフィール
豊田 稔製造業の経営方針・事業計画策定、補助金申請、品質システム、ITセキュリティシステム構築などを得意としています。
経営状況・課題
東京都内の板金製造メーカーA社からの要請で支援を実施。A社は板金製造については業界でも実績があり実力も評価されているものの、セット商品の引き合いがあっても1次受けが出来ず、システム受注先からの板金部品(筐体部品)の2次受け設計製造の仕事しか回ってこなかった。A社社長は脱下請けを模索していたが具体的な行動を起こすことが出来ていなかった。
<Before>
<After>
改善ステップ1
自発的な意識改革を図る社長及び若手幹部との協議を重ね、脱下請けの方向性を「設計上流工程へのシフト」と定めた。
押し付けの提案ではなく、当事者の自発的な意識改革を図ることを念頭にブレストを重ね、若手幹部から社長への提案の形にまとめて答申を行った。
具体的には、板金のノウハウを武器に、システム設計案件受注を目指し、A社の得意な板金加工を活かせる商品設計ができる「システム設計案件受注体制の構築」を目指すこととした。
改善ステップ2
システム設計会社とのマッチング方向性をシステム設計案件受注が出来る体制の構築と定めたものの、経験のないことは出来ないので師匠となるシステム設計会社とマッチングを行った。私の知り合いのシステム設計会社を紹介し、先ずはそこの知見を借りながらシステム設計案件をこなす中で、徐々にノウハウを吸収するステップとした。
システム設計会社には、初めからその計画を説明して協力を求めた。
改善ステップ3
プロジェクトマネージメント力の育成システム設計案件を進めるために、若手幹部社員にプロジェクトマネージメント教育を実施した。
・システム案件の見積もり手法、リスク管理手法、スケジュール立案手法
・ガントチャートによる進捗管理手法
・業務委託契約文書の作成と契約締結の常態化
・組織体制の変更 など
成果
現在では、システム設計案件を何件か受注し少しずつ実績を上げつつある。まずは、神奈川県内で電気設計・ソフトウェア設計に強みのあるシステム設計会社をA社に紹介し、A社傘下で共同してシステム設計を行うスキームを開始。
と同時に、若手幹部社員へのシステム案件受注に必要なプロジェクト管理の手法の勉強会を開き、SE教育を実施した。今ではプロジェクトマネージャとして活躍している。
支援コメント
支援先企業は、業界では技術力のある板金製造業としての地位を築いていましたが、2次下請けの仕事がほとんどで、価格競争も厳しく薄利多売を求められていました。先見力のある社長と問題意識の高い若手幹部という財産に恵まれていたこともあり、素直に意見を出し合い、会社の方向性を自発的に決めることが出来ました。自発的にプロジェクトを推進したことが、成功の要因であったと考えます。まだ道半ばで目指す姿には程遠いですが、確実に目標に近づいています。
支援期間は終了していますが、引き続き応援して行きます。