ブランディングによる東京土産市場への新規参入
支援内容の概要
プロフィール
小巻 朱美
企業や商品のブランディングから、販促・PRなどのコミュニケーションまで、首尾一貫したコンサルティングを実践しています。
支援先の業界・規模:菓子製造・販売業 35人 年商20億円
経営状況・課題
ある地方の老舗菓子メーカーが、都内百貨店および東京土産市場への参入を計画。商品開発力には定評があり地域の土産物市場にも熟知していたが、競合ひしめく東京市場には知識も経験も不足しており、新商品の打ち出し方にも苦慮していた。
また、新商品販売の陣頭指揮を執る若手役員にとって初めて手掛ける大型プロジェクトであり、次世代経営者としての手腕を占う試金石になるものであった。
<Before>
<After>
改善ステップ1
独自メソッドによるブランディングへの相互理解
ブランディングとはブランドの思想をかたちにする「BI(ブランド・アイデンティティ)」を開発し、「経営戦略」としてのコミュニケーション計画を立案・実行することにより「経営資産」にまで育て上げることだと考えている。このプロジェクトでは●リサーチによる差別化ポイントの設定 ⇒●ブランド・コンセプト開発 ⇒●ブランド・ストーリー開発 ⇒●BI開発(ネーミングやロゴ、カラーなど) ⇒●展開デザイン開発(店舗やパッケージなど) ⇒●ブランド・コミュニケーション計画・実施を相互理解のもとで行った。
改善ステップ2
各種専門家とのコーディネートとコラボレーション
ブランド・コンセプトは「新しい東京手みやげ」とし、ブランド・ストーリーには新商品のネーミングにも関わる芸術家とのエピソードをフレームアップ、ネーミングについては弁理士により商標申請を行った。
またBI (ネーミングやロゴ、カラーなど)や展開デザイン(店舗やパッケージなど)、Webサイト開発については、各種専門のデザイン会社やインテリアデザイナーなどを選出、依頼交渉などのコーディネートを行い、さらにコラボレーションをはかることで、従来の土産物にはない、洗練された世界観を創出した。
改善ステップ3
コストを抑えながら成果を上げるPR戦略
ブランドのコミュニケーション活動については、コストを抑えながらも成果を上げるために、広告を使わないPR戦略を計画・実施した。
具体的には、店頭やWebサイトなどの自社メディアやフェイスブックなどのソーシャルメディアでの告知、各種プロモーションやタイアップ、それに基づくPR活動など「新しい東京手みやげ」のブランド・コンセプトのもと、首尾一貫したコミュニケーション活動を行うことで、認知度アップにつとめた。
成果
都内百貨店および東京土産市場参入のために、経営方針や事業計画との整合性をはかりながら、独自メソッドによる新商品のブランディングを実施した。
都内百貨店をはじめJRの主要ターミナル駅、成田・羽田空港など20店舗を数えるまでとなり、売上げも年商20億を達成、東京土産としての地位を確立しつつある。
また、担当役員は代表取締役に就任、次世代経営者としての地歩を固めている。
本件に関するお問合せ
プロフィール
小巻 朱美企業や商品のブランディングから、販促・PRなどのコミュニケーションまで、首尾一貫したコンサルティングを実践しています。
経営状況・課題
ある地方の老舗菓子メーカーが、都内百貨店および東京土産市場への参入を計画。商品開発力には定評があり地域の土産物市場にも熟知していたが、競合ひしめく東京市場には知識も経験も不足しており、新商品の打ち出し方にも苦慮していた。また、新商品販売の陣頭指揮を執る若手役員にとって初めて手掛ける大型プロジェクトであり、次世代経営者としての手腕を占う試金石になるものであった。
<Before>
<After>
改善ステップ1
独自メソッドによるブランディングへの相互理解ブランディングとはブランドの思想をかたちにする「BI(ブランド・アイデンティティ)」を開発し、「経営戦略」としてのコミュニケーション計画を立案・実行することにより「経営資産」にまで育て上げることだと考えている。このプロジェクトでは●リサーチによる差別化ポイントの設定 ⇒●ブランド・コンセプト開発 ⇒●ブランド・ストーリー開発 ⇒●BI開発(ネーミングやロゴ、カラーなど) ⇒●展開デザイン開発(店舗やパッケージなど) ⇒●ブランド・コミュニケーション計画・実施を相互理解のもとで行った。
改善ステップ2
各種専門家とのコーディネートとコラボレーションブランド・コンセプトは「新しい東京手みやげ」とし、ブランド・ストーリーには新商品のネーミングにも関わる芸術家とのエピソードをフレームアップ、ネーミングについては弁理士により商標申請を行った。
またBI (ネーミングやロゴ、カラーなど)や展開デザイン(店舗やパッケージなど)、Webサイト開発については、各種専門のデザイン会社やインテリアデザイナーなどを選出、依頼交渉などのコーディネートを行い、さらにコラボレーションをはかることで、従来の土産物にはない、洗練された世界観を創出した。
改善ステップ3
コストを抑えながら成果を上げるPR戦略ブランドのコミュニケーション活動については、コストを抑えながらも成果を上げるために、広告を使わないPR戦略を計画・実施した。
具体的には、店頭やWebサイトなどの自社メディアやフェイスブックなどのソーシャルメディアでの告知、各種プロモーションやタイアップ、それに基づくPR活動など「新しい東京手みやげ」のブランド・コンセプトのもと、首尾一貫したコミュニケーション活動を行うことで、認知度アップにつとめた。
成果
都内百貨店および東京土産市場参入のために、経営方針や事業計画との整合性をはかりながら、独自メソッドによる新商品のブランディングを実施した。都内百貨店をはじめJRの主要ターミナル駅、成田・羽田空港など20店舗を数えるまでとなり、売上げも年商20億を達成、東京土産としての地位を確立しつつある。
また、担当役員は代表取締役に就任、次世代経営者としての地歩を固めている。
支援コメント
支援先企業の商品には、他社にはない圧倒的な魅力がありました。「良質・美味で手頃な価格」が特長の新商品は、一度食べていただければリピーターが必ずつくと予測しましたので「新しい東京手みやげ」のブランド・コンセプトのもと、徹底したPR戦略により、知名度アップに注力しました。また、季節や催事ごとにテイストやパッケージを替えた限定品を投入するなど、たゆまぬ企業努力もありました。次世代経営者である若手役員が先頭に立ち、本社との情報共有をはかりながらプロジェクトを推進したことも、成功の要因であったと考えます。